J3第23節 カターレ富山 – 福島ユナイテッドFC[後編] / 課題が噴出した後半

前半は3-0で最高な形で折り返したカターレはよぉ、後半に挑むちゃ。

目次

まずまずの立ち上がり

前後半ともに立ち上がりに課題を残しているカターレ。前節の鳥取戦はよぉ、前後半とも立ち上がりで失点しとることで、試合自体を難しくしてしまったがいちゃね。そういうこともあってカターレは後半の立ち上がりも、前半同様に結構しっかりした立ち上がりをしとったがいちゃね。

すでに前半に鎌田翔雅と大野耀平がカードをもらっとって、展開的には厳しくいくには難しいかと思われたがいど、後半の入り方はそういう状況でありながら、悪くない入り方やったじゃ。展開的には追加点を狙っていける雰囲気はあったやろう。

ただ、60分過ぎからあんまし良くなかったがやね。

流れを変えた福島の交代策

福島はよぉ、56分にシャドーに入っていた延祐太と新井光を下げて、森晃太と長野星輝を起用してくるがいちゃ。システム的にはこういう形になるちゃね。

俊敏性の高い延祐太とシャドーストライカーとしてプレーしとった新井光が下がったがやけど、起用されたのは180cmを越えるアタッカーの長野星輝と、背番号10の森晃太やったがやね。システムはエースの高橋潤哉とCFの長野星輝の2トップという形になってよぉ、森晃太は若干下がり目の位置に入ったがいちゃ。

しっかし、この交代が非常に厄介やったがやね。何が厄介やったかと言うと、森晃太がフリーマンとして動くがで、彼に対して誰がついていくのかハッキリしなくなったがでよぉ、福島が高い位置でボールを受け取れるようになったがやね。森晃太はカターレのアンカーに入っている末木裕也の周囲のスペースを縫うように侵入しながらボールを持っていってよぉ、そこからパスやドリブルで仕掛けていくがで、非常に厄介やったじゃ。

前半は福島の3トップに対して、カターレが3バックで対応する形やったがいど、後半の交代後はカターレの3バックvs福島の2トップという形になってしまってよぉ、森晃太に対応していく選手が不明瞭になってしまったがやね。

これによって、福島は前半とは毛色が違うサッカーになっていくがいど、縦横と縦横無尽に動き回る森晃太を使うようになって、カターレのプレッシングも回避できるようになってきて、高い位置までボールを運べるようになってきたがいちゃ。服部年宏監督のこの交代策は、ハイプレスを無効化していくにはかなり有効やったと言えるやろう。

そしたらよぉ、64分に森晃太の縦パスからペナルティエリア内でボールを受けた長野星輝が、左足を振り抜いて、福島が1点返したがいちゃね。森晃太と長野星輝に対して、誰が対応していくのか不明瞭なまま、1点返されてしまったじゃ。

カターレの交代策は功を奏せず

1点返されたカターレはよぉ、大野耀平と姫野宥弥を下げて、高橋駿太と碓井鉄平を起用していくがいちゃ。

アンカーに入ったのは、末木裕也よりも守備的な動きをする碓井鉄平を起用していったがよ。おそらくフリーマン的に動き回っている森晃太への対策のために起用されたのと、運動量が落ちて球際の緩さが顕著になっていた姫野宥弥と、すでにカードをもらっている大野耀平を下げて、高橋駿太にハイプレスを頑張ってもらおうという意図での交代が考えられるやろう。

ただ、この交代策はあまり効果が発揮されているとは言えなかったやろう。末木よりも守備的な立ち回りをする碓井鉄平は、最終ラインでの守備の強度を上げていくにはいいし、スウィーパー的に立ち回ってもらうと、最終局面での守備力自体は上がる傾向にはあるちゃ。しかしよぉ、碓井のその献身的な守備への貢献ちゃ、どうしてもラインが下がりやすくなる傾向があり、相手の攻撃を呼び込んでしまいがちではあるがやね。

あと、高橋駿太の起用に関しても、彼を一人起用したところで、運動量と強度を回復していくには不十分やったのは確かやろう。スペースを縫うように侵入していって、時間を作る動きは高橋駿太はやるがいど、残念ながらそこまでパスは至ることもなかったのもツライところやったのう。それに加えて73分には疲れてきた大山武蔵を下げて、柳下大樹を起用していったがいど、決定的な交代策となったとは言えなかったやろう。

そうしているうちによぉ、ハツラツとしている森晃太が、ミドルシュートを放って、福島が2点目を奪ったがいちゃ。山田元気の正面に来たボールやったがいど、キャッチしそこねたのが悔しいちゃね。

なんとか逃げ切ったじゃ

その後、福島は高橋潤哉と河西真を下げて、樋口寛規と栗原イブラヒムジュニアを起用していくちゃね。ボールを持てる樋口に、190cmと高さのある栗原イブラヒムジュニアを起用していって、更に強度を上げていこうという狙いであることがわかるちゃ。

そんでカターレは、81分になって松本雄真と末木裕也のシャドーの2人を下げて、松岡大智とアルトゥール・シルバを起用していくちゃ、非常にタフな試合で体力的にも厳しかった2人を下げていって、フレッシュな2人を起用していくという感じやちゃね。

最終的にはこういう形になったがいちゃ。

カターレが逃げ切り体制で、福島が同点に追いつこうと勢いを増していたがいど、福島の最後の交代策はこれといって大きな効果が発揮されるわけではなくて、なんとかカターレが逃げ切ることができたのう。80分以降は、ハラハラしたもんやけど、改めて見てみると選手たちは割と冷静に戦えていたのかなーと思えたのう。

ちょっこし胸の中に引っかかりは覚えつつも、なんとかカターレが勝利やちゃ。

マネージメントの難しさを痛感やちゃ

最高の前半やったがいど、後半になって課題が噴出したがで、正直スッキリしなかった部分があるのは、オラの正直なところやちゃね。試合終わったあとはこんな顔して見ていたしのう。

試合を振り返って思うことやけど、前半のカターレの戦い方は、シーズン終盤戦にめがけて「完成形」を予感させるような戦いっぷりやったがいど、後半の戦いっぷりは課題が多く見られた試合やったのう。オラの目からは3つの課題があると感じられたのう。

一つは、相手チームの状況変化による対応力が言えるやろう。後半途中で森晃太と長野星輝を起用してきてからの戦いっぷりは、ゲームの流れを大きく変えるもんやったことには違いないちゃ。交代で入った2人が、前節の相模原戦同様に、途中出場から得点を決めているように、明確な変化をつけられる福島のような相手になった場合、どう戦っていくのかは、終盤戦での大きな鍵になるやろう。

2つ目は、前半の運動量と強度が保てなくなってきた場合に、どう戦っていくのかがポイントやちゃね。前半ではハイプレスによって主導権を握っていけたがいど、姫野宥弥、松本雄真、大山武蔵、末木裕也といった中盤の選手の運動量が落ちていくにつれ、福島に押し込まれる展開になってしまったがやね。このあたりは、いかに「強度を保っていくのか」というのと「強度を保てない場合の代替的な戦術」が問われるところではあるちゃ。

3つ目に関しては、カウンターの精度と回数を増やしていけるところにあるやろう。カターレのポゼッションは40%を切るような結果になったがいど、ショートカウンターを主体としていくチームとしては、低すぎるかなと思うのはオラの思うところかのう。これは「ボールを持つサッカーをする」という意味やなくて、むしろ「カウンターの機会を増やしていく」という意味で、もっと高めていきたいところではあるちゃね。40〜45%くらいがいい感じなのかもしれんちゃ。

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